皆さん、ブラック・ジャックに登場する本間 丈太郎先生をご存知ですか?
ブラック・ジャックの恩人ともいわれています。
なぜ、ブラック・ジャックの恩人と言われているのか?
ブラック・ジャックと本間先生の関係、そして本間血腫とは何なのか?
本間先生の名言、最期はどう迎えたのか?を調べてみました。
ブラック・ジャックと本間先生の関係は?
幼少期に不発弾によって体がバラバラになったブラック・ジャックの手術を執刀し何とか救い出し、彼が医者になるきっかけを作った命の恩人です。
ブラック・ジャックの恩師としてまず第一に名前が挙げられる人物ですが、ブラック・ジャックと直接の師弟関係はありません。
ブラック・ジャックは地方の三流医科大学であるポン骨大学の出身ですが、本間先生は東亜大学の出身で名のある大病院に勤務していました。
また、研修医時代にも師事していた描写がないことから、本間先生は技術面でブラック・ジャックを指導したわけではなく、医者を目指すきっかけになった「心の師匠」であるかと思います。
ブラック・ジャックは幼少期に大変な事故にあい、大怪我をしました。
そして最愛の母親も亡くしました。
私は、そんな失意のどん底で辛くきつい治療やリハビリを克服できたのは、本間先生の力があってこそかと思います。
私はブラック・ジャックにとって本間先生は恩人だけでは言い表せない、家族以上の人ではないかと思います。
ブラック・ジャックと本間先生のエピソード
ブラック・ジャックの家に突如、奇妙な殻に包まれたメスが届きます。
差出人名には「J・H」と書かれており、それが本間から届いたことにブラック・ジャックは気付きます。
ブラック・ジャックは本間先生の家へと急ぎ、寝たきりの本間先生を見舞います。
そこで本間先生は昔、ブラック・ジャックの手術中に体内にメスを置き忘れ、再び手術をした際にカルシウムの殻につつまれたメス、すなわちブラック・ジャックの元に届いたメスを発見したことを話し、懺悔をします。
本間先生はそのことがきっかけで、生命の不思議さと医学の難しさに気づきました。
懺悔を終えた本間先生の意識は遠のきます。
ブラック・ジャックは本間先生を近くの病院へ搬送して手術するものの意識は戻らず、まもなく死亡が確認されるのでした。
ブラック・ジャックは尊敬してやまない本間丈太郎先生から、メスを自分の体内に置き忘れていたと聞かされた時・・・どんな気持ちだったのでしょうか?
過ちの中、静かにブラック・ジャックの体内で傷つける事なく自然にメスから身体を守る・・・
医学では証明できない事、人間の生きる力って神秘的ですね・・・
そして、完璧な治療をしたのにも関わらず本間先生を救う事ができなかったブラック・ジャック。
ブラック・ジャックはどんな気持ちだったのでしょうか?どんなに素晴らしい腕を持つ医師でも人間の生命力については手をだすことは出来ない・・・
ブラック・ジャックの今まで見たことのない、敗北感の漂った姿・・・
私は、そんなブラック・ジャックも味があって素敵だなあ・・・💛と感じました。
本間血腫とは?
本間血腫は文字通り本間先生がその存在を確認した病気で、心臓の左心室に血栓が発生していくら除去しても次々に再発するという、世界でも稀な奇病。
しかも、その病気にかかった患者は全員死亡しています。
本間先生は、この病気を解明するために手術を行うが、周りから手術は生体実験ではないのかと疑われます。
「新しく発見された病気に治療法がない時、それを治そうと努力すればそれは生体実験になるのか」との本間の反論は、だれからも理解を得られませんでした。
そして本間は医学界を追われることになります。
ブラック・ジャックは本間血腫の謎を解明すべく本間先生の書庫に残された資料を調査し、その中から自分に宛てられた手紙を発見します。
本間はその手紙で本間血腫の解明をブラック・ジャックに託すとともに、「この病気の正体が分かるまでは決して手術をしてはならない」という言葉を記していました。
後日、ブラック・ジャックは依頼のあった病院に赴き、本間血腫の対処法として自作の人口心臓を患者に取り付けることを提案しますが、いざ開胸してみた患者の体内には、すでに精巧な人工心臓が取り付けられていました。
そして、本間血腫の原因が人工心臓の故障によるものだったと判明し、その代用品を用意していたにもかかわらず交換を諦め、手術は中止します。
この件でブラック・ジャックは、人間にはどうすることもできない医学の限界を知ります。
人間の命を救うために医師生命をかけて治療方法を探していたのに、本間血腫の原因が人間が作り出した人口心臓の故障だったとは・・・・本間先生が知ったら、とても悔しい思いをされたでしょう。
ブラック・ジャックも悔しかったことでしょう。
でも、私はブラック・ジャックなら、その上をいく治療法や人口心臓を作ってくれると思ってます。
本間先生の名言・最期は?
本間先生の最期は本間血腫の件で医学界から理解を得られず、そのまま引退し最期は老衰で亡くなります。
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」本間先生は、この言葉をブラック・ジャックに残し意識が遠のき、二度と目を覚ますことはありませんでした。
ブラック・ジャックが完璧な処置をしたのにも関わらず救えなかった、老衰という限りなく自然に近い「人の死」。
ブラック・ジャックは激しく悲しみます。
本間先生の言葉は本当に深いですよね。
本間先生がブラック・ジャックの体内に置き忘れたメスが悪さをすることなく自然にカルシウムでメスを守り、ブラック・ジャックは生きていた事、そして完璧な処置をしても自然の死には逆らうことが出来ない事。
私は自然の力が一番強い、そして優しくて怖いと本間先生の名言から感じました。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
4/13~6/2まで松本美術館でブラック・ジャック展が開催されていますね。
ブラック・ジャック展について、ちょこっと書いております。
よかったらこちらのサイトをご覧下さい。
これからもブラック・ジャックの素敵なエピソードを書いていきたいと思います。
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